【2代目バモス】
燃料ポンプ交換

※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※少しでも不安がある場合はディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※くれぐれも自己責任ということで。

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・2021/07/18

車検を通した直後に路上で止まってしまった2代目バモス、結局ディーラーでも原因がわからず自然復帰してしまいました。
止まってしまったときのことを思い出してみると、
 突然タコメーターが0(エンジン停止)になる
 アクセルを踏んでも全く反応しない
 数秒後にまたエンジンが始動する
 しばらくこれを繰り返していたら完全に動かなくなった
という感じでした。
雰囲気としてはガス欠の時に似ています。
バモスはカム角センサーもよく壊れるのですが、さすがに1年半前に新品交換しているのでちょっと違いそうです。
あとレッカー車を待っている間にスマホのOBDUツールで異常コードを確認したのですが、なにも異常は記録されていませんでした。
はっきりとした原因は不明ですが、もう20万Km使っている燃料ポンプが怪しそうなので交換することにしました。
社外品だと安いのですが、ここは安全のためにホンダ純正品を買いました。
・ポンプセット フューエル17040-S3A-010 \29,300
・ストレーナーセット フューエル 16010-S2R-010 \3,310
・レギュレーターASSY プレッシャー16742-S2K-010 \6800
・パッキン ベース 17574-SAP-003 \540

主要な部品は全て交換します。
交換せずに流用するのは、燃料計のセンサーとポンプをストレーナーに固定するラバーと蓋くらいです。
バモスの燃料ポンプは燃料タンクの中にあるので、燃料タンクを下ろさなければなりません。
ドレインプラグを外してタンクに残っているガソリンを抜きます。
※これ以降の作業は火気厳禁です。電動工具も使わないようにします。※
燃料系の圧力を抜きます。
フューエルポンプのヒューズを抜いてエンジンをクランキングします。
燃料を送るパイプのコネクタと、蒸発したガスをキャニスタに送るパイプを外します。
燃料パイプのコネクタは白いパーツの爪で止まっているので、爪を指で押し込んでコネクタを引っ張って外します。
給油口からつながっているホースの固定用バンドを緩めてずらしておきます。
ホースはタンクを下ろすときに抜くので、ここではまだ抜きません。
ブリーザーホースの固定金具も外しておきます。
タンクの下にジャッキを当てて支えます。
タンクを止めているボルト3個を外します。
燃料タンクって満タンだと結構重いはずなのにボルト3個だけなんですね。
後ろ側は給油口にパイプでつながっているので、先に前側だけを少し下げます。
ポンプへの配線を外します。
タンクを着地させてから前方向に引っ張って給油口のパイプ2本を外します。
無事に取り外せました。
土埃で汚れているので、パイプの端をビニール袋でくるんでから水洗いしました。
小さいボルト8個を外して燃料ポンプを取り出します。
はい、取り出せました。
タンクの中はさびもなく綺麗でした。
反対側も綺麗です。
ポンプは白いプラスチックが変色していますが、ぱっと見では問題なさそうです。
ストレーナーも、ちょっとゴミがあるだけで思っていたより綺麗でした。
燃料計のセンサーは黒く汚れていました。
綿棒にアルコールを付けてそ〜っと拭き取りました。
センサーの抵抗値は正常範囲でした。
センサーは流用するので取り外します。
丸印のところがストッパーになっているので...
こんな感じで裏からストッパーを押し込んで、下方向(写真では右方向)にスライドさせると外れます。
ポンプを固定するラバーゴムとプラスチック枠も流用するので取り外します。
その前にストレーナーを外すのですが、ストレーナーをポンプに止めているこのワッシャが外れなくて苦労しました。
ポンプの突起に押し込んであるだけなのですが、狭いところなので小さいマイナスドライバー2本を駆使してなんとか外せました。
新しいポンプを組み立てます。
まずはフィルター本体にレギュレーターを付けますが、その前にポンプへの配線のアース線がレギュレーターの下を通るので先に付けておきます。
このアース線に先の金具はただプラスチックにはまってるだけですが何のため何でしょう?(静電気防止?)
レギュレーターにOリングを忘れずに付けてからフィルター本体に押し込んでネジ止めします。
ポンプの配線をコネクタの向かって右側に差し込んでおきます。
(左側には燃料センサーの配線が来ます)
ポンプにチューブを差し込みます。
クランプは買ったときはこのストッパーで止めてあるので、正しい位置に合わせてからストッパーを引き抜いて固定します。
もう1つのクランプも忘れずに入れておきます。
クランプの位置ですが、回転方向はツマミの位置をこのあたりにしておきます。
そうしないとポンプをフィルターに付けるときにツマミがフィルターに当たってしまいます。
ポンプにラバーゴムを付けて...
固定用のプラスチックの蓋を差し込みます。
ホースがしっかり根元まで入っていないと蓋が入りません。
爪がパチンとかかるまでしっかり押し込みます。
クランプのストッパーを外してホースを固定します。
ストレーナーを取り付けます。
ポンプセットに付属するクリップで固定します。
外すときに苦労したこのクリップですが取り付けも大変でした。
上から押し込まなくてはいけないのですが、狭いところなので力が入りません。
大きめのナットを上にのせて、ラジオペンチでぐいっと押し込んでなんとか入りました。
しっかり奥まで入っていることを確認します。
燃料センサーを下から上にスライドさせて取り付けます。
念のためポンプが動くか確認しました。
新しいポンプ音ムービー(音量注意)

ちなみに、古いポンプはビーっという異音がしていました。
古いポンプの音ムービー(音量注意)

やっぱりポンプ本体が寿命だったようです。
ポンプを固定する金具(リテーナー)を取り付けます。
ゴムパッキンから出ているツノの先端を上に引っ張って固定します。
これで組み立て完了したのでタンクに戻します。
ちょっと知恵の輪的にフロートを先に入れてからストレーナーを入れるとうまくいきます。
ボルト8本を対角線に少しずつ締め込んで固定します。
タンクのドレインのところが、ぶつけたのか少し変形していました。
念のためパッキンに液状ガスケットを塗ってからドレインボルトを締めておきました。
タンクを車体に取り付けます。
まず後ろ側を持ち上げてボルト1本を仮止めします。
この時点ではまだ給油口へのパイプは差し込んでありません。
前側をジャッキで持ち上げて、途中で配線を接続します。
さらに前側を持ち上げていくと給油口のパイプが差し込めるようになるので、少し差し込んでおけばタンクを上げるにつれて自然に奥まで入ります。
車体にボルト3本で固定してから、パイプ2本をつなぎます。
抜いてあったガソリンをタンクに戻して、ドキドキしながらイグニッションキーをひねるとあっけなくエンジンがかかりました。
ガソリンが漏れていないかタンクの周りを見て、隙間にもカメラを入れて確認しました。
どこからも漏れはなくエンジンも普通に動いています。
交換前もとりあえずは動いていたのですが、外したポンプの音を聞くとやっぱりポンプが死にかけていたのだと思います。
これで不安材料が1つ無くなりました。

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