N-WGN・ステアリングスイッチ

※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※少しでも不安がある場合はディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※くれぐれも自己責任ということで。

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・2023/12/10

先日8インチナビを取り付けてそれはそれで良かったのですが、1つ不満があります。
それはこのN−WGNが廉価グレードで、ステアリングにオーディオ用のスイッチが付いていないことです。
せっかくナビが新しくなってホンダ純正のステアリングスイッチにも対応しているのに残念でなりません。
それならスイッチ付きのステアリングに交換すればいいじゃないかと思いましたが、1つ問題が。
それはケーブルリールが対応しているかという問題です。
奥さんのFitにステアリングスイッチを付けたときは、ケーブルリールが対応していなかったので対応するものに交換しました。
このケーブルリールは結構お高いので、もし対応していないとかなりの出費を覚悟しないといけません。
とりあえず、このN−WGNのケーブルリールが対応しているかを確認してみます。
エアバッグを外すので、まずはバッテリーの−端子を外しておきます。
ステアリングコラムのカバーを外します。
左右2カ所のネジを外して....
下側のカバーのクリップを外します。
コラムカバーを取り外します。
運転席の足下に潜り込んでケーブルリールの車体側のコネクターを外しました。
ケーブルリールのコネクタを見ると、使っていない端子の所にも接点がありました。
ケーブルリールの型番は 35000-T0A-00 でした。
ネットで検索すると、この型番のケーブルリールはスイッチに対応しているもののようです。
多分大丈夫だと思いますが、念のためステアリング側との導通を確認します。
確認のためステアリングのエアバッグを外します。
外すにはこの小さな穴からドライバーを差し込んで中にあるストッパーを押します。
ステアリングの中はこうなっています。
○の所の細い棒がストッパーです。
右下からドライバーを差し込んでこの棒を押してエアバッグを外します。
ストッパーを押しながらエアバッグを手前に引っ張ります。
左側も同様にしてエアバッグを取り外します。
黄色いエアバッグのコネクターを外します。
左右にある白いストッパーを指で押し込んでから、コネクターを引っ張って外します。
緑色のコネクターはホーン用です。
こちらもストッパーを押し込んで外します。
エアバッグが外れました。
ケーブルリールのステアリング側のコネクターを外します。
ステアリング側との導通を確認すると、使っていない端子もちゃんと接続されていました。
これならケーブルリールの交換は不要です。
確認ができたので、オークションでスイッチ付きのステアリングを購入しました。
ちなみに、N−WGN用とN−BOX用は形は一緒ですがホンダセンシングのスイッチ配列が違うので流用はできません。
(スイッチだけ入れ替えればできるかもしれませんが、未確認です)
コネクタを見ると、下側に配線が3本(黄・茶・緑)追加になっています。
これがオーディオ用スイッチの配線です。
あと、車体側のコネクタに配線を追加しなければならないので準備しておきます。
配線に使用する端子は 配線コム で購入しました。
住友電装製025型HEシリーズF端子(Sサイズ)

配線にコネクタを圧着します。
配線は3本必要です。
作成後にハーネステープを巻いてまとめておきます。
準備ができたのでステアリングを交換します。
↑の手順でエアバッグを外してから、10mmの六角レンチでステアリングを固定しているボルトを外します。
このボルトはかなり固く締まっているので、L字型ではなくてソケット型の六角レンチでないと外すのが大変かもしれません。
外してみたら緩み止めが塗ってあるボルトでした。
念のためマジックでステアリングとシャフトに合いマークを付けておきます。
ステアリングを引っ張って外すので、手前に飛び出してこないようにボルトを途中まで締めておきます。
両手でステアリングを持って、ガタガタと揺らしながら手前に引っ張ります。
比較的簡単に外れました。
新しいスイッチ付きのステアリングを取り付けます。
元のステアリングと同じ位置に合いマークを付けて、それを頼りにしてシャフトに差し込みました。
緩み止めの塗ってあるボルトは再利用不可ですが、ここは自己責任でネジロック剤を塗って再利用します。
N−WGNの締め付けトルクはわかりませんが、Fitもアヴァンシアも39Nmだったのでそれに合わせて締め付けました。
エアバッグとホーンのコネクタを接続します。
エアバッグは押し込むだけで固定されます。
次は車体側のコネクタに配線を追加します。
コネクタのロックを斜め後ろにズラします。
ちょうど指のあたりに隙間が空いているのがロックが外れている状態です。
作成した配線をコネクタに差し込みます。
ステアリングスイッチの配線(黄・茶・緑)が車体側のコネクタのこの位置に来ていました。
茶色の線が手持ちに無かったので、代わりに紫を使っています。
スイッチ側と色を合わせて配線を差し込みました。
コネクタのロックを元に戻してからケーブルリールに差し込みました。
ちゃんとスイッチと接続されているかを確認します。
紫<->黄色 がステアリングスイッチ1(音量・トラック)
紫<->緑 がステアリングスイッチ2(通話)
スイッチを押して抵抗値が変わることを確認します。
どちらもOKでした。
ナビへの接続はこのステアリングスイッチケーブルを使います。
配線の色はこうなっているので次のように接続します。
茶/黒 -> 紫
茶/白 -> 緑
茶/黄 -> 黄

ギボシ端子だと狭いナビ裏で邪魔になりそうだったので小さい3ピンコネクタに付け替えました。
配線にはカタカタ音防止用にクッションテープを貼っておきました。
ナビの設定で「ホンダ」を選択すると....
ちゃんとスイッチでナビの操作ができました。
ムービー
スイッチ1、スイッチ2の両方ともちゃんと反応しています。
これで完成です。
やっぱりステアリングスイッチは便利ですね〜、苦労した甲斐がありました。


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