ヒーテッド・ドアミラー

2007/12/02

寒くなってくると朝は車一面に霜が降ります。
出かける前に暖機運転でヒーター全開にして窓の霜を溶かすのですが、残念ながらアヴァンシアのドアミラーにはヒーターがありません。

以前に乗っていた車では寒冷地仕様でヒーターが付いていて便利だったので、アヴァにも付けることにしました。
といっても肝心のヒーターをどうするかがずっと問題でした。
(同型車で設定があれば流用も簡単なのですが....)

そんなときに見つけたのがこのシートヒーター
共立電子の通販で1枚 \472 でした。
端子の鏡に当たるところをビニールテープで絶縁します。
二枚を並べてアルミテープを一面に貼ります。
さらにその上に透明両面テープを貼ります。
切り抜いて....
左右分2セットが完成です。
次は鏡のほうです。
熱〜いお湯にドブンと浸けて暖めます。
やけどしないように注意して取り出して鏡だけを枠から取り外します。
暖かいうちに粘着テープをゴムべらでしごいて取り除きます。

このときあまり力を入れすぎると鏡に傷が付いてしまうので、ほどほどにしておきます。
残ったネバネバはアルコール(ガソリン水抜剤)で丁寧に拭き取ります。
両面テープの紙を剥がして、ヒーターを接着します。
端子に配線をハンダ付けします。

ハンダ付けは手早くしないと、ヒーターが溶けてしまいます。
枠に両面テープを付けて鏡をはめ込みます。
枠の配線が通るところにはあらかじめ穴を開けておきました。

枠が冷えていると固くて入れにくいので、ストーブの前にしばらく置いておいて柔らかくしてから入れました。
(さすがにもうこの状態ではお湯に入れるわけにはいかないので...)
配線と端子のところは防水用にバスコークで埋めておきました。
配線の長さを調整して端にギボシ端子を付けました。
動作テストを兼ねて電流を計りました。
40Ωx2個並列なので計算通り約0.6Aでした。
配線を通すためにミラーを分解します。

黒いカバーを手前に引っ張って外してから赤丸のナット3個を外します。
ケーブルはコネクタ抜いてからドアに停めているクリップを外して取り外します。
クリップのツメを精密ドライバーで押せばバンドが抜けてケーブルを外せます。
ミラーを格納したときに擦れて配線が傷つくとマズイので、純正のカバーの中を通すことにしました。

最初はこんな状態で通そうとしましたが、うまく通りません。
急がば回れで、コネクタのところを分解して配線を引き抜きました。
ここまで分解したら簡単に通すことができました。
ちなみに、ミラー格納ユニットをミラー本体から分離するには、写真の3つのネジを外した後で、根元に隠れているもう1つのネジを外す必要があります。
根元のカバーは写真の様に横にずらして外します。
カバーを外すと隠れていたネジが出てきます。
あと、ミラーの根元には配線をはめるためのミゾがあります。

写真のようにしておかないと組み立てるときに配線を噛み込んでしまいます。
配線を通してギボシ端子を付けます。
ヒーターと接続して鏡を取り付ければ、ミラー本体側は完成です。
ミラーへの配線は、まずドアへ通すところからです。

助手席側はこのダクトから通します。
ダクトからアルミ針金を送って、車体とドアをつなぐ"ゴムホース"の口まで配線を通します。
今度はゴムホースの下から針金を送って、出てきた針金に配線をくっつけて引き出します。
ドアの中は既存の配線に沿わせるように固定しながらミラーのコネクタ位置まで持ってきます。
ミラーとの接続には純正っぽく2Pコネクタを使ってみました。

運転席側も同様に配線しました。
電源は純正のリアデフロスタと並列にします。

リアデフロスタの配線は助手席ヒューズボックスの裏にあります。

この[黒/赤]の太い線がデフロスタの線です。
配線にヒューズホルダーをハンダ付けします。
とりあえずヒューズは10Aを入れておきました。
GNDは足下のボルトを利用しました。
これで配線はOKです。
あとは外した内装を元に戻して完成です。
デフロスタのスイッチを入れるとミラーもホカホカになります。

温度計を付けてみたのですが、センサー部が大きすぎてうまく計れませんでした。
実際はもっと熱くて、手で触れると2・3秒しか触っていられないくらいです。

これなら霜取りだけでなく、雨の日の水滴除去にも使えそうです。


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