ミラー自動格納ユニット

仕事の合間に配線図集をぱらぱらと眺めていると(<-オイオイ)、
「こ、これはもしかして!」
とヒラメキが来ました。
どうやら簡単にドアミラーの自動格納・復帰ができそうなので、早速作ってみました。
(が、泥沼にはまることに....)

※下の番外にも書きましたが、この回路は無保証で、もしかするとアブナイかもしれません。
 くれぐれも自己責任 and お気を付けて。

これが回路図です。
<-クリックで拡大します

なんとリレー1つを使うだけでOKです。
アヴァのミラー格納スイッチは、押すと+12VがMPCSユニットにつながるようになっています。ただ、スイッチの電源はIGから取っているので、キーがOFFでは動きません。
ところが、MPCSユニットは常時バッテリから電源を取っているので、+12Vを入れてあげればキーの位置にかかわらずミラーの格納・復帰が動くのです。

そこで、ドアロックモーターでリレーを動かしてMPCSユニットに+12Vを入れてあげるのがこの回路です。
全体の写真です。

スイッチは、自動格納・復帰をしたくない時にリレーを動かさないようにするために入れました。

部品代は手持ちのものを使ったのではっきりとはわかりませんが、¥500もあれば作成できると思います。
スイッチとリレーに熱収縮チューブをかぶせて絶縁します。
その後、スイッチのつまみのところだけカッターで切り抜きます。
線を繋ぐ先のコネクタは、運転席のヒューズボックスを開けたところにあります。

ロックを押さえながらコネクタを外しますが、線を切らないように慎重に外します。
一本に線に負担をかけないようにたくさん線の集まっている下側の束を持って、細かく揺さぶりながらゆっくり引っ張ります。
このコネクタに3本接続します。

4番(黄色に黒線)...ドアロックモーター1
6番(黄色)...ドアロックモーター2
18番(白に青線)...バッテリ電源

ドアロックモーターの線は極性は関係ないので、どちらに繋いでもOKです。
ワンタッチコネクタで繋いだら、元に戻します。

スイッチとリレーは、近くの配線の束にタイラップで固定しました。
ドアミラー格納スイッチへの配線は、まずコインポケットの奥にあるネジ2本を外して、エアコン出口とスイッチ全体を外します。
ドアミラースイッチからコネクタを外します。
5番(赤に緑線)の線を切ってから、リレーの線を繋ぎます。
ここは極性(というか方向)があるので、スイッチ側とユニット側を間違えないように繋ぎます。

ワンタッチコネクタでもいいのですが、狭い場所なので半田付けした後、熱収縮チューブで絶縁しました。

あとは元通り組み立てて完成です。

この回路は、ドアをロック・アンロックするごとにドアミラー格納スイッチを押してくれるものです。

車を降りてドアをロックすると、「ウィーーーン」とミラーが格納されます。
車に戻ってきてドアをアンロックすると、「ウィーーーン」とミラーが復帰します。

ただ、格納スイッチを押しているだけなので、何かの拍子に動作が反対になってしまうことがあります。
そのときは手で格納スイッチを押して下さい。(もちろんキーがIGの位置になっていないとダメですが)

市販品の様にいろいろな機能はありませんが、これだけでも使ってみるととっても便利です。
しかも約500円で出来ますし(^_^)。


番外

実はこの回路は4番目のバージョンです。
最初はもっと簡単にダイオード2個で出来ると思ったのですが、実際繋いでみるとうまく動きません。
それどころかもっと悪いことに、ヒューズが飛んでしまいました。
その後、リレーを使ったバージョンを作り、それもダメで電流制御用に抵抗を入れたりしましたが、どれもうまくいがず無駄にヒューズをとばしまくりました。
いくらなんでもおかしすぎると、もう一度テスターであちこち当たってみると、なんと
「配線図集が間違っていた」
のでした(泣)。

ドアミラー格納スイッチの配線図です。

配線図集では、「押した時だけ+12Vに接続」になっていますが、実際は「普段はアースにつながっていて、押すと+12V」が正解です。

この「アースにつながっている」がわからずに+12Vを無理矢理入れていたのですから、ヒューズが飛んで当たり前です。
飛ばしたヒューズの残骸です(T_T)。

最初はドアロックのヒューズだけが飛んだのですが、そのうちABSやらIHCCやら別のところが飛び始めて、ちょっと危なかったです。

しかも予備ヒューズが1個しかなくて、メーター内の警告ランプが4つも点いた状態でヒューズを買いに行きました(心臓に悪かった)。

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