【2代目バモス】
フィット流用ブレーキ

※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※少しでも不安がある場合はディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※くれぐれも自己責任ということで。

>バモス(2代目)の一覧へ >バモス(初代)の一覧へ >トップページへ


・2023/03/12

・準備編

先日地区の作業で山の上まで行ったのですが、その帰りの急な下り坂でブレーキを多用していたら最後の方で効きが甘くなりました。
バモスのブレーキは最近はめっきり少なくなったソリッドディスクです。
リアエンジンで後ろが重いので普段は全く問題ないのですが、今回のような負荷が高いときはちょっと不満です。
そこでバモスのブレーキ交換の定番になっているフィット(GD1)のブレーキを購入しました。
このフィット用のブレーキローターはベンチレーテッドディスクになっていて、さらに1インチほど外径が大きくなります。
これなら山道を下ってきても大丈夫そうです。
しかもキャリパー本体は加工無しでポン付けできるそうです。
オークションで中古のローター・キャリパー・ブレーキパッドのセットを探しましたが、さすがに球数の多いフィットなのでお安く購入できました。
中古品で状態が不明なのでまずはオーバーホールします。
キャリパーに空気を吹きこんでピストンを抜きます。
ピストンは結構錆びていますね。
キャリパー本体もサビサビです。
これはハズレを引いたかもしれません。
スライドピンは大丈夫でした。
洗浄液に一晩漬け込んでおいて....
翌日ブラシでゴシゴシ擦って綺麗にします。
ピストンは錆が進行していて再使用不能でした。
やっぱり安いものにはそれなりの訳があったようです。
キャリパー本体をブラシで磨いてみると...
重要な奥側のミゾまでは錆が進行していなかったので、こちらは使えそうです。
ピストン穴の奥を綺麗にして...
スライドピンの穴も綺麗にします。
そのままだとみすぼらしいので塗装をします。
サンダーや....
ドリル+カップブラシで磨きましたが....
いちばん楽だったのはドリルを固定して磨くものの方を持つ方法でした。
綺麗に磨けました。
紐につるして脱脂します。
塗るのはこのモノタロウ耐熱塗料です。
4回塗りしました。
この塗料は180℃程度の熱が20〜20分かからないと完全硬化しないとのことなので、段ボールに入れて加熱します。
ヒートガンで熱を加えます。
安物のヒートガンのせいか140℃くらいまでしか加熱できませんでした。
とりあえず1時間ほど加熱しました。

ちょっと温度は低かったですが、それなりに硬化したようです。
爪で擦ったくらいでは剥がれません。
塗装ができたので組み立てていきます。
錆びて使えなかったピストンは新品を購入しました。
ミヤコ CPT-89

あとシールキットも購入しました。
ミヤコ TP-89

グリスを塗ったピストンシールをミゾに入れます。
ダストカバーもグリスを塗ってミゾにはめます。
ブレーキオイルを塗ったピストンにダストシールをかぶせますが、毎回ここが苦戦します。
竹串を差し込んでぐるっと一周回してなんとかはめることができました。
ピストンをまっすぐ奥まで押しみます。
それだけだとダストカバーに空気が入っていることがあるので、もう一度裏側の穴からピストンを押して少し出してからダストカバーの空気を抜いて再度押し込みます。
もう1つのキャリパーも同様に作業しました。
スライドピンのサビをブラシで落として...
穴の中に少しグリスを入れてピンブーツをはめます。
スライドピンにもグリスを塗って穴に差し込みます。
ピンはミゾのあるものが下側になります。
こちらのミゾのないのが上側です。
組んでしまうとわからなくなるのでテープを貼っておきました。
ブリードスクリューもブラシで汚れを落としてから組み付けておきます。
オイルボルトにシールキットに付属する銅ワッシャをいれて仮止めしときます。
パッドを押さえる金具も磨いてから取り付けます。
キャリパブラケットのパッドがはまるところの金具も磨きました。
これでキャリパー本体はオーバーホール完了です。
次はローターです。
こちらもドリルにワイヤブラシを付けて錆を落としました。
少し段差があったのでサンダーに120番のペーパーを付けて軽く磨きました。
完全に錆を落とせなかったので転換剤の「必殺錆封じ」を塗っておきました。
-> 取付編へ

>バモス(2代目)の一覧へ >バモス(初代)の一覧へ >トップページへ