エンジンポンプ修理

※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※くれぐれも自己責任ということで。

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・2023/05/14

今年も田植えの時期になりました。
田植えをすると当然田植機は泥だらけになるので、終わった後に水洗いします。
いままではこのエンジン高圧洗浄機(果樹の樹皮剥き用)を使っていましたが、昨年使っている途中で壊れて水が出なくなってしまいました。
直そうと思って分解したのですが、ちょっと簡単には直りそうにありません。
年に1回の洗浄のために新しく買うのは無理だなぁと思っていたのですが、農機具小屋の奥から古いエンジンポンプを見つけました。
父親に聞くと10年以上前に果樹の灌水用に使っていたそうです。
ずっとほったらかしにされていたので動くかわかりませんが、とりあえず汚れを落としてチェックしてみます。
ガソリンタンクの底には古いガソリンがタール状になって残っていました。
とりあえずパーツクリーナーで洗浄しておきます。
エアクリーナーのスポンジは加水分解してボロボロです。
とりあえずプラグに火花は飛んでいました。
ガソリンタンクからキャブレターに行くホースの中にもタール状の古いガソリンが詰まっています。
さらに燃料ホースがひび割れてボロボロです。
とりあえずキャブレターは掃除をしないとどうにもならないので取り外して分解します。
キャブレーターの中にもタール状の古いガソリンが残っています。
メイン・スローのジェットを外して...
フロートを外して...
ニードルもドロドロです。
他のジェットや...
スクリューも外しました。
キャブ清掃用のケミカルですが、今まで使った中ではこのヤマハキャブクリーナーが一番強力だと思います。
泡を吹き付けて歯ブラシでゴシゴシします。
ジェット類はキャブクリーナーにつけ置きして....
細い銅線で穴を綺麗にします。
綺麗になりました。
元通り組み立てます。
ボロボロの燃料ホースは新しくします。
同じ長さに切りました。
エアフィルターのスポンジは汎用品を使います。
大きさを合わせて切り取ります。
キャブ周りが組み上がりました。
エンジンオイルを交換します。
さすが10年以上放っておいただけあって、すごい色になっていますね。
エンジンオイルは車用を使います。
注入口一杯まで入れます。
ガソリンを入れてスターターを引くと....動きました!
ムービー(音量注意)
ただ、アイドリングはいいのですが回転を上げるとハンチングします。
燃料が足りていないような感じです。
怪しいのはこの燃料コックです。
放置していたせいか異常に動きが硬くて、ペンチを使わないと動かせません。
きっと中も詰まっているんだろうなぁと思って透明ホースを繋いでチェックしてみます。
「開く」にしてもポタポタとしかガソリンが出てきません。
これでは駄目ですね。
燃料コックを取り外すのにはタンクも外す必要があります。
タンクを外してひっくり返してみると、ここの燃料ホースもボロボロでした。
一応タンクは清掃したのですが、底にあるフィルターにはまだネバネバ汚れが残っていました。
ホースを交換しようとしたら刺さりません。
コックからキャブへのホースは内径5mmでしたが、タンクからコックのホースは内径6mmでした。
なぜわざわざ違うものを使っているのでしょう?
仕方が無いので内径6mmのホースも買いました。
燃料コックは純正品が買えました。
GP82P フューエルコック
新品コックは動きもスムーズです。
タンクのフィルターも綺麗にしました。
タンクに差し込むところがちょっときつかったので、ドライヤーでホースを温めて差し込みました。
タンクとコックをエンジンに取り付けます。
ジョロジョロと勢いよくガソリンが出るようになりました。
使えるようになったので、洗浄用のホースを購入しました。
セフティー3 散水ホースセット

ただこのホースの取付口はポンプの口と合わないので、38mm->20mmの変換カップリングを使います。
セフティー3 3段ホース カップリング

ホースの端を切って...
カップリングに差し込んでホースバンドで固定します。
ホースをポンプに取り付けて、呼び水を入れてエンジンをかけると....
水が出ました!
ムービー(音量注意)
ただ、ポンプの蓋の所から水が漏れています。
ムービー(音量注意)
蓋を外して見ると、Oリングがボロボロになっていました。
手持ちのOリングセットから同じサイズのものに付け替えました。
そして昨日、今年の田植えをしました。
今年は割とまっすぐに植えられました。
修理したポンプはちゃんと動いて、田植機を綺麗にすることができました。

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