ステンメッシュホース

※この内容はあくまで私個人の作業結果です。
※特にブレーキは重要な場所なので少しでも不安がある場合は、ディーラー又は整備工場にお願いして下さい。
※もしあなたが同じことをして何か問題が起きたとしても、私は一切関知しません。
※くれぐれも自己責任ということで。

・2015/3/1

近くのタイヤ館でアライメント測定・調整がお安くなるキャンペーンをやっていたので行ったときのことです。
調整が終わってさぁ帰ろうというときに、ブレーキホースがすっぽ抜けているのが見つかりました。
ブレーキ液が少ししかタイヤに付いていないので、タイヤ館の駐車場に停めるときにとどめを刺したようです。
走行中に抜けていたら大惨事なるところだったので本当にラッキーでした。
加入20年にして初めてJAFを使いました。
戻ってきてから見てみると見事にすっぽ抜けています。
前回ホースを交換したのは2011/4です。
まだ4年にもならないのですが、その間サーキットを5回走っています。
やっぱり重いアヴァでサーキットを走るのは想像以上に過酷なようです。

ちなみに、 ネットで検索するとサーキット走行でホースが劣化して抜けてしまった事例がいくつか見つかりました。
ホンダのホースはこのあたりが弱いのかもしれません
取り外してみてみると、切れたわけではなく単純にカシメからすっぽ抜けたようです。
ここのところは外皮のゴムが無くなっていました。
180°反対側は、ゴムは残っていますがカチカチに硬化していました。
すっぽ抜けたのは右側です。
左側はどうかと見てみたのですが、見える範囲には異常はありませんでした。
手で思いっきり引っ張ってみてもビクともしません。
とはいえ中がどうなっているかわからないので、ここはリアを含めて全部交換します。
新しいブレーキホースは、一応純正品も買ったのですがせっかくなのでステンメッシュホースにしてみました。
キノクニ ラン・マックス・ブレーキラインシステム
カタログ ,
スチール(鉄)のフィッティングに保護用のナイロンコーティング付ホースで作ってもらいました。
お値段は、
 フロント¥9,720 + リア¥9,720+ 送料・代引き手数料
で合計¥21,060(税込) でした。

ちなみに純正ホースはフロントのみで約\8,500円です。
(アヴァ発売当時は約5,000円だったのでだいぶ値上がりしましたねぇ。)
純正品とほぼ同額でステンメッシュホースになるのならこっちの方がお得です。
実はステンメッシュホースはAzyoshiさんから譲っていただいたものがありました。
ただ10年選手でメッシュにはちらほらほつれも見られたのでそのまま使うのはちょっと不安が....。

このホースもキノクニ製だったので「これと同じのを!」とキノクニへ送って作ってもらいました。
(さすがに10年前に作ったときのデータは残っていなかったです)
せっかくなのでキャリパー交換で取り付け位置が下がっているフロントだけ2cm長くしてもらいました。(料金は一緒)

こちらからホースを送って中2日で届きました。
半オーダーメイドなのに仕事早いですねぇ。
車体へ取付けるブラケットは、純正品がカシめてあるのに対してキノクニ製はスルスルと動きます。
そのため取説に取付け後にタイラップで動かないように固定するように書いてありました。
車体側パイプとの取付け部分もちょっと形が違います。
純正品はD型になっていて車体側も同型で回り止めになっています。
キノクニ製は○型で回り止めにならないのでスパナを使います。
リアのホースはキャリパーへの取付け部分が違います。
純正品は回り止めのポッチがありますが、キノクニ製にはありません。
それではまずはリアから取り付けていきましょう。

ブレーキオーバーホールキット付属のワッシャを忘れずに入れてキャリパーに取付けます。
回り止めが無いのでそのままだとクルクル動いてしまいます。
右側はマイナスドライバーを差し込んで回り止めにしました。
左側は反対回りなのでプライヤーで挟んで取付けました。
締付けトルクは23Nm(2.3Kgfm)です。
途中のブラケットを車体に取付けます。
車体側パイプと接続するときはスパナをかけて回り止めにしました。
締付けトルクは15Nm(1.5Kgfm)ですが、トルクレンチが使えないので手トルクで締めておきました。
説明書のとおり付属の黄色いタイラップでブラケット両側を固定して取り付け完了です。
次はフロントです。

純正ホースには車体に取付ける鉄板ブラケットが付いているのでそれだけは流用します。
ただホースと鉄板ブラケットの取付けボルトが固くて緩まなかったので、一旦ホースが付いたまま車体に取付けました。
NSXキャリパーはホースの取り付け位置が下になるので純正品ではこれだけ長さが足りません。
そのため鉄板ブラケットをずらして取り付けていましたが、今回はホースを2cm長くしたので標準位置に取付けても大丈夫です。
ボルトを緩めて純正ホースを外して...
キノクニのブラケットを取付けます。
あとはリア同様にキャリパー側・車体側と取付けます。
取付け後に確認してみたら、ホースがキャリパー本体に当たっています。
ホースがブラケットの中を動くようになっているので、車体側へちょっと引っ張れば当たらなくなります。
ムービー
当たらない位置で付属の黄色いタイラップでブラケット両側を固定します。
これで当たらなくなります。
取り付け完了です。

その後試乗に行きました。
よくブレーキタッチがかっちりすると言われますが正直言って微妙です。
確かに踏みはじめの時の感触は変わったような気がしますが鈍感な自分にはほとんどわかりませんでした。

あとは耐久性ですが、いくらテフロンホースといってもそれほど熱に強いわけではないようなので、定期的にチェックしてある程度の期間で交換が必要ですね。


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